地の果ての見たこともない夢 ...... 05
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 top






 足の間を割り、深い部分に侵入した指は、そのまま熱く絡む柔らかい肉を辿り始めていた。
「んっ、ぁあ……っ、やぁ……っ!」
 そうされながら、残った片手で顔を隠していた腕を払われる。楽々と両手首を捕えられ、束ねるように頭上で固定された。
 同時に足の間では、二本に増やされた指が、よく知る位置……一番弱く気持ちの良い場所を探して、意地悪に蠢く。摩擦感など微塵も無く、どころかぬるりとすべらかに、内器は正直にもその悪戯を歓んでますます体液を漏れ流す始末だった。
「本当に……はしたなく育ったもんだのォ」
「……っ、そ、いう言い方、すんなってば……! あんたのせいだろ……っ」
「んん? 誰のせいだって?」
「ぁ……か、完全に、エロ仙人の、せいだってばよ……!」
「もう一度言え」
「も、エロ仙人のせいだってば! あんたがイロイロ教え込むから……」
「お前、わかってて言ってるのか?」
「なにが……!」
「あまり可愛いことばかり言うと、余計に苛めたくなる」
「なっ」
 鼓膜を打つ台詞に危機を感じ取り、身を強張らせて視線を上げれば、そこには口端を上げ、悪い笑みを刷いた大人の貌。
「これなら前戯無しでも入りそうだのォ」
 両腕を掴まれ、胸まで服を捲り上げられた格好のまま、さらに足を上げさせられる。抱き込まれれば、安易な身動きは不可能に近かった。男は自由な片手で浴衣の前を寛げ、既に猛々しく屹り立つものを取り出す。
 二、三度、自らの指で扱き上げて見せれば、それはナルトの目の前で、ぐっと大きさと鋭さを増した。
「……っ!」
 見せつけられて声を失くした子供は震える。容赦を請う哀願の眼差しに、自来也は思わず笑み崩れた。
 押し潰すような強い抱擁になった。出来るだけ優しい仕草でわななく肌を唇で宥め、安心させながら、同時に柔らかく濡れる襞間に沿って、熱く滾る肉塊を押し当てる。
「ゃ……っ」
「そう怖がらんでいい」
 脳に、そして脊髄から背骨まで、流し込むように低く声を落す。
 ぐっと身を圧し進めた。


 くちり、と含まされ、ぬっと侵入される。
「ひ、ぁ」
 充分に濡れそぼり、受け入れることに慣れた身体は、あっという間にあけすけに悦びを訴え始めた。
「……あぁっ、んぅ、あ、く……」
 ひっきりなしに悲鳴を上げ、強引に繋げられる感覚に埋没してゆく。
 身体がばらばらになりそうな物凄い圧迫感の中、信じられないような深さで粘液を交歓し、毛細神経まで絡め合わせるように擦り合わせる。甘苦しい気持ち良さに下腹を貫かれる。
 ナルトの快楽を最優先にしながら、自来也はゆっくりとその細く柔らかい身体を揺らした。かと思えば、時折その狭い肉管を自分の欲求を満たすためだけに使ったりもした。我を忘れたように、がつがつと好き勝手な速さで喰い散らかしては、再びゆるりと包み、労わるように愛す。その繰り返し。
 何度も何度も、ナルトが満足するまで出し入れしながら、赤く色付く唇や胸を愛おしみ、奥のいいところを丹念に撫で擦る。緋色の布団に散った長い金髪を指を掬って遊ぶ。
 与えられる仕草ひとつひとつに応えながら、ナルトは相手の広い背に腕を回した。白銀の長い髪を掻き分けるように指を立ててしがみつく。ねぇもっとそばにいて、ずっとこうしていたい。正気の時には絶対に口にできない我が儘を、忘我の境地でなら呟くことが出来た。もっと好きになってくれないといやだ、と泣いてねだって困らせた。
「ナルト、お前……ワシがどれだけお前に惚れ抜いとるか、全然分かってねーだろ」
 苦笑され、分かってる、分かってる、と縋り付く。
 毎日ちゃんと感じ取っている。こんなに溢れんばかりにもらってる。例え目に見えないものでも、オレはエロ仙人がくれるものは全部欲しいから、目を凝らして、ひとつぶも逃さないんだってばよ。


 そのまま夕飯を摂るのも忘れて没頭し、夜通し犯された。寝室の奥にあった風呂場も部屋と同様に広く、様々に設備が充実していて、怪しい形をした椅子はもちろん、ご丁寧にエアーマットまで用意されていたので、ナルトはローションを浴びせるように塗りつけられ、とんでもないことをさせられた。
 解放されたのは、日付けが変わってからだった。こういう宿は変な時間に夜食をオーダーしても問題無いのが利点だが、そもそもそんなシステムがあるから、こんな時間まで行為に耽る羽目になるのだ、とナルトは割に合わない気持ちで考える。
 食べ終わった後も、寝具に引き込まれ、結局セックスは夜明け近くまで続いた。









禁・無断複写転載転用 リーストアルビータ